退職の意志はこうして伝える

退職の意志は、まず直属の上司に口頭で伝える

退職をスムーズに行うためには、会社や上司、同僚などに迷惑のかからないように極力心がけるのが、退職者の礼儀です。いきなり「退職願」を突きつけるやり方は避けましょう。まず、直属の上司に相談するという形で、退職の意志を伝えます。あくまでも謙虚な態度で、退職の理由を伝え、理解してもらうようにします。その後に、正式な「退職願」を提出するのが筋であり、円満退社につながります。

相談するタイミングは、上司の都合を考えて

退職は人生の大切な節目ですから、酒の席などで同僚に触れ回った後で、上司に相談を持ちかけるという態度は感心しません。また、上司に相談するときも、軽々しい態度は慎み、改まった口調で「ご相談があるのですが……」という誠実な態度で臨みましょう。さらに、内容が内容ですので、上司が忙しい時間帯や帰り支度をしているときなどは避けましょう。

退職理由は、本音をぶつけるのは控える

上司は、退職理由を尋ねてきます。そのとき「会社の体質が古いから」「先輩の00と合わないから」など、会社の不満や人間関係を挙げるのは禁物です。正直なところであっても、円満退社にはほど遠い結果をもたらします。原因はあくまでも自分側にあることを伝えましょう。たとえば、「語学力を磨きたいから」「家業を手伝いたいから」など、個人的理由や家族の事情などが無難です。

 

書類審査を突破するためのテクニック

求職レター作戦は有効

良き手紙は心を打つ

今は”転職時にが進行しつつあるわけですから、あなたが(おっ、この会社、いいな!)と考えて職務経歴書を送る気になった求人広告には大体、50倍-100倍の就職倍率がある,と見ておいて下さい。こうした状況下では「○月×日までに職務経歴書送付のこと」とあっても、ただ職務経歴書を送るだけでは効果薄です。実に秀れたキャリアの持主も応募するわけで、普通のキャリアの人は、なかなか面接にまで漕ぎつきません。厳しいものです。なんとか相手企業の人事マン氏に、(この人には会ってみたいナー)と思わせる手立てはないものでしょうか?

例えば、求人広告を出した企業での社長や人事部長の語らいの場面を考えてみましょう。

部長「大変ですよ、社長!なんと300通もの応募がありました!!僅か2、3名を採用するだけなのに……」

社長「うーん、弱ったなぁ!全員と面接していたら社業が停滞しちゃうぞ。よし、とにかく一流大卒で転社3度以内の人間に絞って会うことにしよう!」

部長「はい……」

社長「そうそう、それとな、学歴はどうあれユニークな奴、我が社のことをよく調べて、ちゃんとした目的意識を持つ人は、必ず面接するようにしような……」

部長「はっ、仰せの通りに 」

とまあこんな情景があるわけです。

東大·京大出クラスならともあれ、一般私大出の方や高卒の方は、この後段のユニークな人か目的意識を持つ人に入れて貰わぬ限り、面接まで行かないでしょう。

そこで、これからは,レター作戦”が不可欠となります。職務経歴書と共に「私が貴社を志望する理由&私の自己PR」をテーマとした志望手紙を付けて送ることです。

その内容としては、

  • なぜ受験する気になったか
  • これまでの職歴の説明
  • 就囚前職でどの程度の実績を挙げたか
  • 私が入社したらどの方面で役立てるか
  • 私の長所と欠点
  • 貴社の製品·サービスに対する私の意見

等について、簡潔明瞭に書くことです。

もちろん、公的な手紙文の常識を踏まえ、「拝啓」やら「草々」は使わなくてはなりません。

アイサツ抜きで、「とにかく私を入れて下さい!」だけの文章では逆効果です。

良く書かれた手紙は最高の効果を呼ぶ場合があります。このような方法で再就職に成功した方を私は何人も知っています。いえ,私自身、フリーになって以来、例えば実業の日本社の専属ライターにして頂いたり、興味を持った会社の社外アドバイザーになろうとした折は、いつも「手紙作戦」を用いて、成功してきたものです。

もちろん、初めのうちはなかなか「相手方を感銘させる手紙」は書けませんでしたが、何度も続けるうち、手紙に熟達して来たわけです。

ひとつ、あなたもこの作戦を実行して下さいませんか?

速達ないし持参による職務経歴書送付も

トップも人の子

様々な会社に取材で出向き、人事部長氏にインタビューする度に、

「ねぇ、部長さん。おたくの会社では中途採用者の求人広告を出し,どっと職務経歴書が舞い込んだ時に、到着順位を重く見ますか?」などと細かい点を尋ねることにしています。

すると、

「そうですねぇ。採用側も人の子です。求人広告を出せば、どんな人が応募してくるのかとワクワクして、早目に到着した人々の方を、熱心に目を通しますね。熱心に見れば、なんとなく気も動きますよ。結果として、締め切り間際にギリギリで届いた職務経歴書の人より重視してしまうことは往々にしてあるものです 」

あるメーカーの取締役·人事部長氏がこんな述懐をしていたものです。

もちろん、「順序は関係ないです」と答える人事マン氏もおりましたけれど、やはり早く職務経歴書の届いた人を、熱心な人と見る点は、厳しい転社時代の下では、多くの会社で共通しているわけです。

したがって、郵送する職務経歴書(そしてできたらカバーレターも同封したもの)はなるべく早目に相手企業に到着した方が有利なのだと私は考えます。

そこで、速達で送るか、相手方企業に直接、持参する方法が考えられるのです。極端に言いますと、朝刊を六時に見て、あらかじめ書いておいた職務経歴書と、一時間ぐらいで書き上げた求職レターを、七時に郵便局へ持参して投函すれば、東京都内、大阪府内、あるいは「同県内」なら、その日のうちに到着します。

あるいは暇があれば「お近くへ参りましたので」と持参しても、べつにズルイ奴,とは思われぬものです。

私が受けた相談の中に32歳の0さんのケースがあります。長く失業していた0さんは何度、職務経歴書を送っても「残念ながらあなたは……」のお詫び状と共に返送されてしまう、と嘆いていましたっけ。

なぜそうなるのだろうか、と事情を尋ねるうち、大ていの場合、彼は「迷って迷って迷い抜いて 」、締め切り日間際に職務経歴書を送っていたのです。

内向型の人々はいつも迷い抜くもので、その点は私も同じ性格なのでよく分るんです。

そこで「それじゃあ、Oさん、今後は、広告を見たその日に相手企業に持参して下さい!」とお願いしたのです。

この方法を実行して何社目かに、たまたま、相手企業の社長にその熱意を気に入られて就職が決まった、と報告してくれました。中小企業でしたが、求人広告を出した側のトップはソワソワと落着かぬ気持で応募を待っていたのでしょう。そこに彼が職務経歴書持参で訪れたので、その場で面接をされて、合格したわけです。

熱意、情熱、打てば響く反応,こんな表現を企業トップはいつも口にしています。

ですから、職務経歴書送付も「人に先んじよ」ということが有効な作戦となるわけです。

 

えっ?そもそも職務経歴書の書き方が分からない?それならこちらを参考までに紹介しておきましょう。

職務経歴書の書き方、フォーマット・見本

 

 

「かしこい転職、上手な離職 – 転職探し87のポイント」本多信一 / 総合法令からの抜粋